「たべものは ものがたり」
農畜産物の加工品製造に携わるわたしたち総合農舎山形村には、夢があります。たべものが生まれる現場と消費者。この両者を結ぶ架け橋になりたいという夢です。
たとえば、わたしたちが大切にしている「食材」のひとつに山形村短角牛があります。この牛は、わたしたちの先祖とともに生きてきた南部牛をルーツに持ち、北上高地の風土を体現するような存在です。厳しい冬のさなかの出産、初夏から晩秋にかけて行われる山での放牧など、大いなる自然の営みのなかで逞しく生きるその姿は、わたしたちに深い感動を与えてくれます。山形村短角牛を加工品として消費者に送り出す際、この感動と、牛たちが生きた証を伝えたいと思います。